アストロボール、通称【アストロ】とは
この無重力の世界ウイトラストで、人気の高いスポーツ。
3か月に1度、世界大会が行われるほどの人気を博している!
アストロボール、通称【アストロ】とは
この無重力の世界ウイトラストで、人気の高いスポーツ。
3か月に1度、世界大会が行われるほどの人気を博している!
重力使い同士で行われる10人対10人のチームスポーツ。
ボールを相手チームのゴールに入れることで得点を競う。
ベトーの後援のもと、近年急速に頭角を現したチーム。
他チームから引き抜かれた選手が多く、連帯意識は希薄。
スタンドプレーでも個人技で局面を打開するタレントを揃える。
拝金主義者。金で結束したチームと揶揄されながらも、
たった数年でリーグのトップ争いをする巨大戦力を作り上げた。
お金以外で好きなものは金(きん)。
水の国を本拠地とする、Aリーグトップチーム。
選手の結束が強く、個々の実力はもちろんのこと、
卓越した連携プレイも持ち味。
チームの中心選手。フィオーリのノーツ。
どのポジションでも結果を出す攻守のバランスがとれた選手で、
Aリーグで今最も注目されている、将来のスター候補。
「チーム・マンマル」の愛称で知られる、マンマル種の
ピノ(とそのノーツ)のみで構成された強豪チーム。
「モフモフ会」という交流イベントを定期的に催しており、
多くのファンが癒しを求めやってくるという。
チームのキャプテン。豪快なプレースタイルが特徴。
体格もさることながらメンタルも強靭で、追い込まれるほど
力を発揮する。数々の逆転劇を演じてきたことから
ファンの間では「神獣」と呼ばれている。
すべての頂点に君臨する、Sリーグ
トップチーム。黄金時代を築いた
ベテランから若手への世代交代真っ最中
だが、リーグ9連覇へ向けて
変わらぬ強さを見せつける。
眉目秀麗な選手のみを集めた女性人気No.1
のチーム。甘いマスクと華のあるプレーに目
を奪われがちだが実力は本物で、今シーズンは
リーグの台風の目となっている。
女性のピノとノーツのみで構成された異色の
チーム。華麗なプレイと、相手の虚を突く
速攻が持ち味。勝利後に行う歌のパフォーマ
ンスは、多くの男性ファンを虜にさせる。
毎年Bリーグ上位争いに食い込む中堅チーム。
攻撃的な布陣からの速攻を得意とする。変則的
な戦いをするチームに弱く、対応力が課題。
546連敗(アストロ最長記録更新中)の
記録を持つEリーグ最弱チーム。
弱すぎて選手たちがチームに愛想を
尽かしてしまうため、常時助っ人を
募集している。ヒューゴとニール在籍中。
着せ替えやデッキの組み合わせで、
オンリーワンのプレイヤーを目指そう!
試合中のマッチアップ相手はターゲットも可能だ。
君の活躍でチームを勝利に導け!
試合後は、クラブハウスでチームの仲間と盛り上がろう!
その昔——
重力使いたちの中に、対デブリ戦におけるピノの命中精度を高めるために、ピノを正確に的に飛ばす鍛錬をする者が現れた。これがアストロボールの起源となったと考えられている。
しばらくして、重力使いの犯罪が増加したため、世界機関の治安維持組織(現 コバルト)が対重力使い戦を想定した模擬戦を訓練で行うようになった。その際、何かものを取った方が勝利というルールが採用された。今日のアストロボールにおいて、ボールの奪い合いを制することが重要視されているのはその名残である。
空歴358年になると、「造船の国 フネックル」という国で、シップに必要な円状のリングの中でのみ重力使いの戦闘が許可された。限られたフィールドでのアクティビティだったため、いくつかのルールが定められ、同時にスポーツマンシップが生まれた。スポーツとしてのアストロボールはこの時代に誕生したといえる。
その後デブリの増加、進化により複数の重力使いが協力し戦うことが常態化すると、アストロボールのルールも少しずつ変わっていった。
現在にまで続く10vs10の形になったのはこの頃である。
個人競技から団体競技になったため、フィールド上に複数の重力場が混在するようになった。プレイヤーはチームにおける自身の役割を強く意識することを余儀なくされ、「ライトスタッフ(正しい資質)」という言葉も生まれた。
この頃になると、アストロボールは戦略性のあるスポーツとして大変な人気を博するようになっていた。フネックルはこの魅力をより多くの人に認知してもらうために、フィールドに観客席を設けた。これはかなりの成功を収めた。フネックルで期間工として働いていた者たちが、母国にアストロボールを広めるきっかけになったのだ。
こうして世界中でアストロボールがプレーされるようになると、しばしば国同士のいさかいを平和的に解決するためにアストロボールが用いられるようになった。そして、統治者たちがスポーツは争いを解決することよりも、国同士の親睦を深めることに向いていると気がつくのに時間はかからなかった。
現在、ウイトラスト最大のエンターテインメントといわれている「世界大会」は、こういった歴史の中で生まれたのである。
様々な技巧や戦略が確立され、「宙(そら)の格闘技」と呼ばれるほどにエキサイティングなスポーツとなったアストロボール。
そのフィールドには、様々な重力場が混在するため、並みの重力使いでは普通に立つことすらできない。だが、アストロボールの選手たちは、その状況下において、敵をなぎ倒し、味方を守り、スフィロをゴールへと導いていく。それは、重力使いによる繊細な重力場のコントロールと、それを受けたノーツから繰り出される巧みな技の数々によって成される。
だからこそ、アストロボールをプレーするすべての重力使いは、世界大会のMVPになることを目標に掲げるのだ。その栄冠に輝くことは、「最強の重力使い」の名誉を手にすることと同義なのだから——
……とある日。重力使いになったばかりの主人公・ヒューゴは、Eリーグ所属の弱小チーム「メテオ・ピグレッツ」の助っ人として、初めてアストロボールの世界に足を踏み入れることになった。そして、世界大会のMVPになることが、いかに誉れ高いことか知る。
その瞬間、彼はその高みを目指すことを決意した。そのくらいの覚悟がなければ、エンドロールに到達することなど不可能だと考えたからだ。そして、その想いはすぐに結果として現われた。ヒューゴの活躍が、「メテオ・ピグレッツ」の連敗を止めたのだ。
それでも彼はまだ、ルーキーのひとりにすぎない。世界大会のMVPへの道のりは非常に長く、険しいだろう。だが…だからこそ、歩みを止めることなどできはしないのだ。
ASTROBALL SET OFF!!